少し前にウィーンまでドイツ語の試験(ÖSD)を受験しに行ってきました。なんとか無事に合格できたので、試験の簡単な内容や個人的に驚いたことについてまとめておきたいと思います。
ÖSD ZB1
今回私が受けたのはÖSD ZB1試験です。オーストリアでÖSDの試験は一般的なのですが、ZDÖB1はあるもののZB1はグラーツで問い合わせたところしばらく試験の開催はないとのことでした。ZDÖB1は特にオーストリアへの移民を対象とした試験であるのに対してZB1はゲーテドイツ語検定試験と同じ内容になるかと思います。
グラーツで受けられるならZDÖB1の試験でもよかったかなとも思いつつ、気づいたときにはテキストも購入済みだったので、なんとなくどこでも使えそうなZB1の試験を受けることにしました。
試験の申込み
ウィーンでは毎週開催されていたため、日にちを指定して申込みをしました。中央駅からさほど遠くない語学学校で申し込みし、せっかくなのでちょっとした旅行も兼ねて家族で行くことにしました。
申し込んだ語学学校:https://www.dialogica.at/sprachkurse/deutsch-pruefungen
書類の記入と提出
申込み書類を記入してメールで送付、試験料の支払いも銀行振込だったのでスムーズに行うことができました。ちなみに試験料は180€で、申込みの際にパスポートのコピーも添付する必要がありました。試験結果については郵送での送付を依頼し、こちらは別途15€が必要でした。
試験内容
Lesen、Hören、Schreiben、Sprechenの4つのパートにわかれており、それぞれ60%以上で合格です。
試験対策
LesenとHörenは2月頃から少しずつ自分で練習問題を解いていました。SchreibenとSprechenは一人では難しかったので、試験の2ヶ月前ぐらいからドイツ人の友達にSchreibenの添削をしてもらいました。会うと自然と日常会話はしていたのですが、Sprechenの試験対策となると話が脱線しがちで上手くいかず…。試験の1ヶ月前から週に1回1時間、Vollmondのオンラインレッスンを受けました。こういうときはこういう言い回しが便利とか、効率的な対策がしたかったので私には向いていたと思います。個人レッスンだと息子を一時保育に預けている時間にお願いできたので、時間を有効に使えたのもよかったです。
試験当日
試験は8:00からで、7:50集合でした。グラーツから当日の朝向かうのは難しかったのでウィーンに前泊して向かいました。
同じレベルの試験の受験者は3人しかおらず、こじんまりとした教室で行われました。ちなみに受験者の一人のおじちゃんがLesenの解答を解答用紙に書いておらず、時間を過ぎたあともみんなで待つことに。Hörenの最中も試験官の人が紙をカサカサしていたり、日本で今までに受けたことのある試験よりも緩い印象でした。
ちなみに11:10にSchreibenまで終了しましたがSprechenは14:30からでした。てっきりそんなに時間が空かないと思っていたので拍子抜けでしたが、Sprechenの相手は例のおじちゃんでした。
全く対策してきてなくない…?と思うほど、二人でのやりとりになるTeil1が噛み合わず、ぐだぐだになったので個人的にはしょんぼりして会場を出ました。
試験結果
試験結果は10日ほどで受験会場の語学学校に問い合わせるとメールでも回答してくれました。Lesenはギリギリだったのですが、友人やオンラインレッスンで対策したSchreibenとSprechenは9割以上取れたのでとても嬉しかったです。
所感
今までドイツ語の試験を受ける必要性は特に感じていなかったのですが、夏でオーストリアに来て5年になることを思うとなにかしらの証明が欲しくなり受験してみることにしました。9月末には二人目を出産予定ということもあり、今やらねばいつやるのか?!というのもモチベーションの一つになりました。
B1は中級レベルになったところなのでおそらく一年ほどしっかり勉強すれば取れるレベルだと思うのですが、息子を出産前するからコロナで上手く勉強が進められなかった私には、育児をしながらの受験はなかなか大変でした。
B1の範囲をすべて網羅したわけではなかったのですが、試験自体は問題なかったので今後は周りの人ともう少しドイツ語でコミュニケーションが取れるよう頑張りたいと思います。