主婦のオーストリア生活記~in Graz~

夫の仕事でオーストリアのグラーツに行くことになったアラサー主婦。 オーストリアに行くまでと行ってからの奮闘記。

海外在住者が日本で病院を受診したとき

先日家族で日本に一時帰国をしていた際、当時生後4カ月の次男が2回小児科を受診しました。念のためオーストリアの旅行保険に加入して帰国したのですが、日本での公的医療保険はないため100%自費での受診となりました。

私自身初めての経験で受診まで不安があったので、海外在住者が日本の保険証なしで病院を受診したときの流れと費用についてまとめたいと思います。

保険証なしで病院の受診

私たち家族は日本で住民票がなく、日本の公的医療保険に加入していません。

まず、保険証がない状態で病院を受診する場合、医療費は全額自己負担になります。私は「海外在住で保険証がない」ということを事前に電話で伝えて小児科を予約しました。次男は咳が続いていて心配だったので診察後粉末の飲み薬を処方してもらい、会計時に明細書と領収書をもらいました。これらの書類は療養費として一部返還される可能性があるので、大切に保管しておく必要があります。

次に、病院に行くときには、パスポートや在留カードなどの身分証明書を持っていく必要があります。これは、海外在住者であることを証明するために必要です。また、日本での連絡先や滞在期間なども聞かれることがあるので、これらの情報を事前に準備しておくとスムーズです。

費用

保険証なしで病院を受診する場合、どのくらいの費用がかかるか気になると思います。次男の場合、初診料は6000円、再診料は4000円ほどで、薬代は別途かかりました。これはあくまで私の体験談なので、実際にかかる費用は病院や症状によって異なります。ちなみに次男は計2回小児科を受診し、薬代と合わせて約17000円の支払いでした。正直想定していたほど高くはなかったのでよかったです。

海外在住者が日本で病院を受診するケース

次男がかかった小児科医によると、海外駐在者は日本の健康保険は加入したままにしてもらえることが多いとのことでした。それを聞いて、日本に一時帰国するときに歯医者などを受診する人が多い理由がわかりました。

夫のように海外の大学や企業などで雇用される人、外国人と結婚して海外在住だと日本で保険証のない人が多いかと思います。長期間帰国する場合だと日本で住民票をいれる人もいるようです。私たちは期間が限られていたのと、手続きが面倒だったためしませんでした。

そのため、もとからオーストリアで旅行保険に加入することを検討していました。ちなみに夫はこちらのクレジットカードに旅行保険が付随していたので私と子どもたちだけ加入しました。

オーストリアで加入した旅行保険

私はオーストリアで旅行保険に加入していったのですが、日本滞在中も適用される「逆海外旅行保険」だったので、医療費を保険会社から支払ってもらえました。 友人に教えてもらったサイトで条件にあった保険を探しました。

durchblicker.at

期間や必要な補償を入力して、一番保険料の安かったものを選びました。ちなみに期間は5週間、3人で計191ユーロでした。日本にもある一般的な旅行保険と似ていて、懸念していた入院や通院にも対応してくれるものです。

万が一のことを考えると、何らかの保険に加入しておくことをおすすめします。

オーストリアに戻ってからの保険請求手続き

  1. 公的保険に請求
    • 日本語の領収書しかなかったため、受診にいたった経緯をあわせてメールで連絡しました。
  2. 公的保険から返金の連絡
    • ユーロに換算したうえで一部金額が返金されました。
  3. 旅行保険に請求

公的保険でカバーされなかった残り分を全て返金してくれました。薬代も返金されました。請求時には日本語の領収書と公的保険からの返金の通知書、フライトの証明などが必要でした。

所感

子どもを連れて日本に一時帰国するのは今回初めてでしたが、加入しておいてよかったです。今後一時帰国するときも特に子どもが小さいうちは加入したほうが良いと思いました。