主婦のオーストリア生活記~in Graz~

夫の仕事でオーストリアのグラーツに行くことになったアラサー主婦。 オーストリアに行くまでと行ってからの奮闘記。

産後のケアにRückbildung

産後のリカバリーのため、Rückbildung(産後ケア?)に計7回通ったお話について。日本では骨盤矯正などに通う人も多いようですが、ここオーストリアでも産後に受けるといいとされるケアがありました。

通うきっかけ

Rückbildungを受けようと思ったきっかけは、こちらの友達からの勧めでした。「今のうちになにかしておかないと将来大変だよ」という友人は私の母ぐらいの年齢。説得力のある一言でした。何かした方がいいだろうな〜とは思っていたので、助産師さんにおすすめのセラピストさんを教えてもらいました。

近所の診療所へ

助産師さんに勧められたセラピストさんは少人数でのグループレッスンのようなものをされているようで、なんと予約が3ヶ月先まで取れないとのことでした。そこで、そのセラピストさんからグラーツ内のセラピストリストを頂き、別のセラピストさんに連絡しました。英語での問い合わせにも快く答えてくださり、Rückbildungについて目的や効果などメールで回答してくれました。速やかで物腰の柔らかい対応がよく、家から徒歩10分ということもあり、そのセラピストさんのもとへ通うことにしました。

Rückbildungの内容

計7回の通院でした。初回に内診があり、骨盤底筋の状況や産後の回復の確認がありました。その後、模型を用いて産後の身体の状況やどのような施術をしていくか説明を受けました。

身体のマッサージを受けるのが主な通院内容でしたが、家でできるエクササイズを教えてもらえた他、産後の疑問を相談し解消していきました。赤ちゃんのお世話(主に抱っこ)で肩こりなどがひどかったので、重点的なマッサージでリフレッシュすることができました。

一回あたり45分、産後2ヶ月頃からコロナの状況をみながら通いました。家から近いこともあり、授乳の合間に子供を夫に預けることで、無理なく通うことができました。

Rückbildungを受けるには

産婦人科で処方箋のようなもの (Über -/ Zuweisung) を書いてもらう必要があります。これがあることで公的保険からの返金を受けることもできます。市や助産師さんが開催するグループ講座もありましたが、新型コロナウイルスのこの状況でしたからセラピストさんのもとで個人で受けられ、不幸中の幸いでした。

所感

些細な身体の変化に関しては、わざわざ病院にかかることもなかったので、産後の身体の変化を相談できたのは心強かったです。骨盤をもとに戻すことの大切さや、家事や育児の合間にできる効果的なエクササイズも教えてもらえ、よかったです。

一回あたり60€強とそこそこの値段でしたが、公的保険から約半分、さらに残りは出産にあたって加入したプライベートの保険でカバーされました。そのため実質ゼロ円で通うことができたのはラッキーでした。