主婦のオーストリア生活記~in Graz~

夫の仕事でオーストリアのグラーツに行くことになったアラサー主婦。 オーストリアに行くまでと行ってからの奮闘記。

ENIC NARIC

在留許可の延長手続きの際に必要だったENIC NARICのやり方についてまとめておきたいと思います。というのも日本語であまり情報が見つからず不安になったためです。私自身Welcome Centerに問い合わせたり、最近手続きをされた日本人の方にいろいろと教えていただきました。大変でした(´-`).。oO

ただし、以下の内容は私のただの覚書なのであくまでも参考程度にという内容です!

 

<目次>

ENIC NARICとは

まずENIC NARICはENIC (European Network of Information Centres in the European Region) NARIC (National Academic Recognition Information Centrs in the European Union) の略で、欧州の高等教育に関する情報ポータルのようです。つまり、ある大学を卒業した場合にその学位が欧州内でどの程度のものなのかを認証してくれるところのようです。

参考:Enic-Naric(外部リンク)

 

今回私はドイツ語能力を示すかわりとして必要でした。旦那さんは後々こちらで雇用される際にも必要とのことでした。 

去年初めて在留許可申請をした際は不要でしたが、今年(2018年)の春に初めて在留許可申請をされた方は必要だったようなので今後オーストリアに来られる方は要チェックです。

 

必要書類

手続きをするにあたってパスポート大学の卒業証明書が必要でした。そのため卒業大学から英文のものを取り寄せました。成績証明書も必要とのことでしたが、取り寄せるのが遅れたため卒業証明書のみアップロードしました (*_*)

先方に問い合わせたところ卒業証明書のみで大丈夫とのことだったので、成績証明書はなくてもいいようです。ただ、念のために後日取り寄せました。

英文の卒業証明書ですが、本来外務省によるアポスティーユが必要になります。戸籍謄本や無犯罪証明に必要だったのと同じ理由です。国外から取得するのは大変なので、出来る場合は日本で事前に準備されておくほうがいいかと思います。

 オーストリア国内では外務省によるアポスティーユが受けられないので、かわりに日本大使館にて印章証明を受ける必要があります。私の場合、グラーツには日本大使館がないのでウィーンまで行ってきました。

 

印章証明

ウィーンにある日本大使館で印章証明を受ける際必要だったものは

  • 申請人の身分証明書(パスポート) → 一人で二人分の印章証明を申請することが 可能でした。委任状等も不要でした。
  • 証明を受けようとする文書の原本 → 卒業証明書の原本を持参しました。
  • 手数料1通14ユーロ → 合計28ユーロを受け取りの際に現金で支払いました。

午前中に申請に行くとその日の15時以降に受け取りが可能でした。

ちなみに印章証明は、外務省の公印確認(アポスティーユ)とは違う、と事前に日本大使館の方に連絡をいただきましたが、ENIC NARICでの申請に際しては日本大使館の印章証明で問題ありませんでした。

ただし、印章証明を受ける際は事前に日本大使館に問い合わせをしてから行く必要があります!

卒業大学が日本大使館のデータベースになければ、即日中に印章証明を受けることができないからです。事前に日本大使館に卒業証明書をメールで送付し、確認する必要があります。データベースになければ、申請してからさらに日本大使館が確認した後に印章証明を受けることになるとのことでした。

ちなみに日本人の方に聞いたところ成績証明書は印章証明不要とのことです。

参考:在オーストリア日本国大使館   

アップロード

書類が揃えばENIC NARICに登録開始!書類をアップロードします。

ENIC NARIC AUSTRIA - 

上のリンクから登録できます。ドイツ語だけでなく英語もあります。

早速、上から3つ目の ”Confirmation in terms of integration law” を選択して進みます(それぞれの目的に応じて選択)。

名前や住所、卒業大学等の個人情報を入力したら用意した書類のアップロードです。必要とされる項目をアップロードしなければ先に進めません。英文の卒業証明書と印章証明は一緒にPDFにしていたので同じファイルを何度かアップロードしました。特に問題なかったです。

最後に登録完了まで4週間ほどかかると書かれていましたが、時期的なものか旦那さんは2日、私も1週間で手続きが完了しました。実際4週間近くかかることもあるようなので、早めにしておくほうがいいかと思います。

 

手続き完了後

登録したメールアドレスにPDFが送られてきます。それを在留許可申請の際に提出すれば大丈夫です。ちなみに在留許可申請とENIC NARICは同時に行うことが可能です。手続き中である旨を伝え、PDFが届き次第提出すれば問題ないとのことでした。

 

このようにまとめてみると大したことではないのですが、海外から卒業証明書等を取り寄せるのも、日本大使館で印章証明を受けるのも初めてのことで戸惑いました。ウィーンも遠いわけではないのですが、初めて一人で行ったのでそわそわしました。いざ書類をアップロードする際も想定通りにいかず…周りの方にもたくさんお世話になりなんとか無事乗り切ることができました ( ;∀;)