主婦のオーストリア生活記~in Graz~

夫の仕事でオーストリアのグラーツに行くことになったアラサー主婦。 オーストリアに行くまでと行ってからの奮闘記。

発酵食品に大活躍の麹を手作り

日本では麹なんて買おうと考えたことのなかった私ですが、ここグラーツにきて菌をもとに自作することに成功しました!といっても、お友達に教えてもらわなければ挑戦することはなかったと思います。また次に必要なときに作れるよう、私自身の備忘録です。

麹とは

麹は米や麦などに麹菌を繁殖させたものです。麹からは味噌、醤油麹、塩麹、甘酒、どぶろくなどを作ることができ、とても万能です。今までは日本に帰ったときにある程度まとめて麹を買ってきたりしていました。しばらく日本には帰れそうにない中、頻繁に日本から送ってもらうのもなぁと思っていたので、自分で作れるというのはびっくりでした!麹があると日本食のレパートリーが広がるのでおすすめです。

米麹の作り方

米麹の作り方は、麹菌を購入したところのホームページを参考にしました。

米麹(米こうじ)の作り方|初めてでも失敗しない|かわしま屋 かわしま屋 Well Being

米麹は事前準備も含めると、出来上がるまでに3日ほどかかります。ですが、3日間ずっと見ていなくてはいけないというわけではなく、観察し、時には手を加えながら完成を待ちます。

ざっくりとした流れは以下の通り。

  1. お米洗って水に浸ける
  2. お米をよく水切りし、蒸す
  3. 蒸したお米に麹菌をかける
  4. お米を保温する
  5. 適宜麹の手入れをする
  6. 麹の完成

適宜麹の手入れをするというのが曲者で、45時間ほど温度を維持しながら菌の繁殖を見守る必要があります。ロックダウン中でなければできなかったかもしれません。

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麹に温度計をさして、布でくるみます

やはり麹作りで難しかったのは温度調整です。こちらでは大きなオーブンがあるので、オーブンの中で保温しました。温度管理に加えて湿度も重要なので、慣れるまでは何度もオーブンを覗をきがちに。手がかかるなぁと思いつつもしばらくすると覗くのが楽しみになり、気になってしょうがない存在になります。笑

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出来上がった麹

麹菌がうまく繁殖して、板状の麹ができたときは感慨深いものがありました。昨年末に3回麹を作り、だんだんとコツが掴めてきたような感覚も嬉しかったです。出来立ての麹で作る甘酒はとても美味しかったです(^^)

感想

コロナで家で過ごす時間が長く、手間のかかるものにも挑戦するには良い機会でした。お友達と同時に作り始め、途中アドバイスをもらいながらできたのもよかったです。お互いに声を掛けあうことで途中挫けることなく作り終えることができました。使い勝手のよい麹がたくさんできたのも嬉しいですが、手間がかかっても作っている時間が楽しかったのでした。