主婦のオーストリア生活記~in Graz~

夫の仕事でオーストリアのグラーツに行くことになったアラサー主婦。 オーストリアに行くまでと行ってからの奮闘記。

オーストリアの育休制度

第一子出産にあたり、夫は長期休暇を取得して一緒に育児をスタートしました。今回は、オーストリア父親が取得できる育休制度についてわかる限りのことをまとめておきたいと思います。

育児休暇

いわゆる育児休暇は2カ月以上、2年以内で取得できるようです。これは私たちには少し長すぎるんじゃないかということで選びませんでした。

www.migration.gv.at

Papamonat(パパの月)

2019年9月からオーストリアで導入された、全ての父親のための休暇制度。母親が法律上働けない期間(産後8~12週)に父親が一ケ月休暇を取得できます。この休暇を取得するためには雇用主に出産予定日の3カ月前には伝える必要があり、休暇取得中に父親が雇用主から解雇されることのないよう守られます。この休暇期間び雇用主から給料が払われることはありませんが、国から"Familienzeitbonus"として一日あたり22.60€(月約700€)が支払われます。 

www.arbeiterkammer.at

もし有給が残っていない場合にPapamonatは有意義な制度といえます。なぜなら、父親が一ケ月休暇を取っても、➀ 職を失う心配がない、②働かずして700€ほど受け取ることができるからです。ただ有給が残っていて、職務上問題なく利用できるようであれば育休代わりに有給を取得するのがいいかと思います。

夫の育休

うちは実際のところ、Papamonatは利用せず、有休を使って5週間休みを取ってもらいました。妊娠が発覚した当初から「2週間ほどはまとまって休みが取れるといいね〜」などと夫と話していたのですが、結果としては予定の倍以上の期間休むことができました。

ひざの上で赤ちゃんを抱く父親のイラスト

この休みに関しては出産前に夫の上司より連絡があり「それで、いつから休暇に入るんだい?」と確認がありました。夫は研究者なので、研究が滞らない程度でなるべく長く休みを希望していました。しかし、ドイツ人の上司から「最初が肝心なんだ!」と体験談に基づくアドバイスがあり、まずは4週間の休みをもらうことに。その後、追加で1週間の休みをもらい、計5週間の有休(育休)取得になりました。今回産後に5週間の有休を取ってもらえたことはとても有り難く、ラッキーでした。

結論:夫の育休は長いほうが良い

  • コロナの影響で母が日本から来られない  夫が長期休暇を取れたことで二人で乗り切れた!
  • 出産予定日が8月だった  もともと大学も夏休み期間であり、長期休暇が取得しやすかった!
  • 上司自ら休むよう声を掛けてくれた  気兼ねなく有休が取得できた!妊娠中、産後も在宅ワークを提案してくれ、有り難かった!

偶然や周りの人の配慮があり、コロナ渦ではありましたが比較的安心して出産、育児に備えることができました。日本だと今回のように長期休暇を取ることは夫の仕事柄も難しかったと思うので、夫の長期休暇はオーストリアで出産ができてよかったことの一つです。