現在住んでいるアパートはクローゼットなどの大きな家具はついていましたが、テレビはありません。
今までテレビがあっても特に見ていなかったのですが、主人がゲームをする時や、映画を観る時にディスプレイとして使用していました(「仕事用にも使ってますよ!」by 主人)。そのため今後2年ほどの生活でテレビが必要かどうかを検討しました。その調べた結果についてまとめておきたいと思います。
オーストリアでテレビは必要?
まず経験上(これまでの引っ越しシリーズ参照)、家具付きのアパートに住んでいると、テレビがあるところが多いです。実際、最初に住んでいたゲストハウスにはありました。しかし、次に住んだ家の若いカップルはテレビは見ないとのことでディスプレイのみの所有でした。また、長期間家を空けている場合は、テレビがあっても受信契約(後述)はしていなかったり。
聞いたところ、オーストリアのチャンネル数は2~3つととても少ないそうです。そのため、テレビは衛星放送、ケーブルテレビ、ネットテレビを契約してみている人が多いとのことでした。
私たちは、テレビ番組には興味がなく、映画を見たいので大きなディスプレイが欲しいと考えていました。そこで、
- テレビを購入してディスプレイとして利用する
- パソコン用のディスプレイを購入する
という選択肢のもとさらに、サイズや値段等をチェックすることにしました。結論としてはパソコン用のディスプレイを選びました。その結論に至った過程を以下に書き記しておきます。
値段
まずテレビですが、家電店では40インチぐらいのものが€300〜400ぐらいで売っていました。日本のメーカー(ほぼソニー一択)はこちらで買うともちろん割高ですが、その他は日本で買うのと大きく変わらないような印象です。Amazonを利用すると更に安く買えることもあり、これは日本も同じかと思います。
続いてディスプレイはメーカーにもよりますが、32インチより小さいものがほとんどで€250前後、32インチが最大の大きさで値段が倍ぐらいになることもありました。
ということで、テレビのほうがサイズが大きいものを安く買えることが判明しました。しかし、後々のことを考えると小さめのディスプレイのほうが利用価値があるような…。(主人が将来研究室に置いて帰るなど。運びやすい。)
GISとの受信契約
私たちがテレビを選択しなかった理由はこれ!放送の受信料です。GISという会社があり、日本のNHKのようなものだそうです。
下記のとおり、現在、テレビの番組チャンネルは4つ、国営ラジオが3つ、地方ラジオが9つのようです。そして、値段は月々€20.93~26.73とのことでした。値段も日本のNHKと同じぐらいかと思います。
Die Rundfunkgebühren betragen pro Monat EUR 20,93 (Vbg./OÖ) bis EUR 26,73 (Stmk.). Doch nicht alles erhält der ORF. Genau genommen erhält dieser 55 Cent/Tag für vier Fernsehprogramme, drei nationale und neun regionale Radiosender, ein umfangreiches Online-Informationsangebot uvm. (https://www.gis.at/より。2018年9月16日17時現在。)
GISを受信可能な機器がこの対象となるそうです。なので、
- テレビを選択する場合、GISとの契約が必要
- ディスプレイを選択する場合、受信機能がないので契約不要
となります。
この受信料は申告制ですが、家まで調査員が確認しにくるそうです。正直、調査員が来ても、本当の調査員かどうか私には判断できない気がします…。こちらにお住まいの方に聞いたところ、不審な人は家に入れなければいいとのことでした。法律で、中まで無理矢理入ってくることはできないそうです。そりゃそうですよね。
結論
結局、Amazonでディスプレイを購入しました。サイズは27インチで、日本のiiyamaのものを購入し、€182でした。
先述の通り、たいして見もしないテレビのために受信料を払うのも無駄だと感じ、帰国する際のことも考慮しての選択です。実際、映画を見るのには少し小さいですが、十分だと感じています。
短期間の滞在だと、テレビを買うなんてこと全く考えていませんでしたが、中長期の滞在となると悩むところでした。
今住んでいる家には、前の人が置いていってくれたテレビ台(のようなもの)があるので、今後それをどうするか迷い中です。